ウクライナ海軍、アゾフ海でロシアが大型船を利用しない理由を説明
アゾフ海の特性により、ロシアは喫水の大きな船を使うことはできない。
29日、ISTV局番組「表現の自由」で、イーホル・ヴォロンチェンコ・ウクライナ海軍司令官が発言した。
同司令官は、「アゾフ海は、その特性により、喫水(編集注:水上で船体が沈む深さ)の大きな船の使用を実質不可能にしており、それは揚陸艦も同様である。この事実を踏まえると、仮にロシアがカスピ海や黒海から勢力を集結させようとしても、(アゾフ海では)海兵大隊の数しか揚陸に運用できない」と説明した。
また、同司令官は、アゾフ海の情勢は引き続き非常に緊迫していると述べ、国境警備庁の情報では、現在120の船舶が入域しているとのこと。同時に、同司令官は、「しかしながら、そのうち、活動できる船舶は36隻、また、十分に武装している船舶は24隻しかない」と補足した。
ヴォロンチェンコ司令官は、ロシアは引き続き、ケルチ海峡を通過する船舶の妨害を続け、地域、ウクライナの港の経済に影響を及ぼそうとするだろうと述べた。
同時に、同司令官は、現在、アゾフ海にはウクライナ側のカーテル船グループが展開されていることにつき、「このことは情勢に良い影響を及ぼしており、先週は、船舶の航行が止められる事案は実質的に起きなかった」と説明した。