ノルマンディ4国首脳会合を前に、大統領府にて国家安全保障国防会議会合が開催
12月7日、ノルマンディ4国首脳会談を前に、ゼレンシキー大統領を議長とした国家安全保障国防会議(NSDC)会合が開催された。
大統領府広報室が伝えた。
発表には、「ノルマンディ・フォーマットの首脳会合を前に、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、国家安全保障国防会議会合を召集した」と書かれている。
なお、発表には、同会合にはNSDCメンバー全員が参加し、非公開で実施されたと書かれている。
また、同日、オレクシー・ダニロウNSDC書記は、5チャンネル局に対して、NSDC会合の概要として、3つの重要な問題を審議したことを伝えた。
ダニロウ書記は、1つ目は、複数ある被占領地の再統合シナリオのうち、現在実現が進められているものを1つ採択したと発言した。
同書記は、「再統合シナリオ、すなわち、ドネツィク・ルハンシク両州の被占領地域をウクライナに戻すという意味だ。議題に上っている重要な論点がある」と発言しつつ、シナリオの詳細は明かさなかった。
同書記は、同地での選挙実施を確保するためには3つのポイントがあるとし、「(被拘束者)交換、国境、撃たないこと、だ」と強調した。
2つ目の審議された内容は、領域防衛であると指摘され、本件の担当として、ミハイロ・コーヴァリ上級大将が任命されたと伝えられた。コーヴァリ氏が12月31日までに、領域防衛の案についての準備を終えることになるとのこと。ダニロウ書記は、領域防衛に加わりたい者は、志願兵含め、「近々、本件へ加えられることになる」と指摘した。
NSDC会合で審議された3つ目の問題は、サイバー・セキュリティに関するものだと伝えられた。ダニロウ書記は、「サイバー・セキュリティは、現在非常に重要となっている。私たちは、ある場所から私たちのサイバー空間に対して、毎日攻撃を感じている」と発言した。
なお、ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4国からなるノルマンディ・フォーマットの首脳会談は、12月9日、パリにて約3年ぶりに開催される。