「F16が来た時、ウクライナはこの戦争に勝つ」=ウクライナ空軍報道官

ウクライナ空軍司令部のイフナト報道官は20日、ウクライナが戦闘機F16を供与されたら、それによって防空システムの配備されていない地域の防空を担えるようになると発言した。

イフナト報道官がウクライナのエスプレソ局出演時にコメントした

イフナト氏は、「F16が来た時、私たちはこの戦争に勝つ。もしその航空機がウクライナにやって来たら、それらは各地の私たちの作戦飛行場にて戦闘配備される。私たちは、ウクライナにとってのF16の必要性について、ソ連時代から存在する防空システムでは、ウクライナ全土を覆い切れないとパートナー国に対して強調してきた。(中略)前線は、ベラルーシ、トランスニストリア、黒海沿岸も考慮すると、2500キロメートル以上となる。つまり、防空システムで全てを覆うことは、残念ながら不可能なのだ。そのため、私たちにはF16が必要だ。F16は戦闘機防空があり、同機は防空の一部でもあるからだ。(中略)防空システムがない場所では、F16が活動していく」と説明した。

また同氏は、ソ連製航空機MiGやSuは現在、自爆型無人機や巡航ミサイルに対して効果的に対応できないが、F16はこれらの空中の標的を補足することができると述べた。

同氏は、「その戦闘機があれば、(対レーダーミサイル)『HARM』や誘導航空爆弾『JDAM』などの使用効果が数倍上がる。F16は、私たちの地上部隊の迅速な脱占領を支援する。なぜなら、敵の指揮所や舞台や兵站へと攻撃を加えられるからだ。またその戦闘機は、対艦ミサイルによって海上でも秩序をもたらせられる」と説明した。

これに先立ち、バイデン米大統領は、G7首脳に対して、米国は欧州諸国によるウクライナの航空機操縦士へのF16を含む西側航空機の訓練の努力を支持すると発言していた。