「今日、ロシアの弾道ミサイルはスペインに到達し得る」=スペイン国防相、国民にロシアの脅威を警告

スペインのロブレス国防相は17日、自国民に対して、プーチン露大統領による核の脅しに関してメッセージを発出した。

スペインのエル・ムンド紙が報じた

マルガリータ・ロブレス国防相は同日、ヴォロディーミル・プーチンは「隣国にとって、また国際社会全体にとって、甚大な脅威である。今日、ロシアからの弾道ミサイルは真にスペインに到達し得る」と発言した。

またロブレス氏は、「私は、スペイン社会に対して呼びかけたい。なぜなら、私たちがまだ現在存在するその巨大な危険のことを認識していないという印象を私は時々抱くからだ。ウクライナだけではない。ガザもサヘルもだ。私は、状況を非常に悲観的に見ている」と述べた。

欧州連合(EU)加盟国複数首脳による加盟国再武装に関する要請に関して、ロブレス氏は、脅威は総合的で絶対的なものだと述べた上で、プーチン氏の核侵略の可能性に関する最近の発言を聞くだけでそれは十分わかると指摘した。

そして、ロブレス氏は、「欧州は、危険が非常に近いことを認識せねばならない。これは純粋な仮定ではなく、現実だ。ロシア連邦と接する諸国は、非常に良くそれを受け止めている。もしかしたら、私たちの中で南部に暮らす者は、そのような認識を有していないのかもしれない」と発言した。

その上で同氏は、「私たちは、欧州における私たちの民主主義の価値と平和が脅威に晒されているということを完全に認識せねばならない」と強調した。

同時に同氏は、ウクライナ領へと欧州軍を現時点で派兵するという考えには反対を表明した。同氏は、「私たちは、NATO加盟国の大半と同様、現在ウクライナへ軍を派兵するのが適切だとは思わない。なぜなら、それはエスカレーションを意味し得るからだ。この瞬間、私たちは、どのような代償を払ってでもエスカレーションを回避すべきである」と発言した。

写真:ZIPI ARAGON/EFE