ウクライナの重要インフラ防護のための「パッシブディフェンス」の構築を続ける=シュミハリ宇首相
ウクライナのシュミハリ首相は24日、ガビオン(蛇籠)やコンクリートの石棺は重要インフラ施設をロシアの自爆型無人機から守る上での効果を発揮していると発言した。
シュミハリ首相がウクライナ最高会議(国会)での内閣に対する質問時間の際に発言した。
シュミハリ氏は、「防衛可能な全ての施設のためのパッシブディフェンス構築継続へのアプローチは、正しい」と発言した。同氏はまた、現在重要インフラ施設防護には複数のレベルがあるとし、その中には砂の入った袋からなるガビオンとコンクリート石棺による「パッシブディフェンス」と呼ばれるものがあると指摘した。
その際同氏は、「ガビオンは攻撃の際の負荷に耐えられる。本日未明、そのようなレベルの防護が機能し、『シャヘド』の飛来した1つの変圧器が助かった。概して、この種の防護は、全期間を通じて最も機能している」と発言した。
さらに同氏は、過去1年間、特定の変電所の変圧器の周りに定められたコンクリートの石棺が築かれているとし、「その種の防護は、無人機に対して効果的な手段だ」と発言した。
これに先立ち、今年2月、ウクライナの地域発展・インフラ省(復興省)は、日本からウクライナに対して、重要インフラ施設をロシア軍の攻撃から守るための防護材が1800個供与されたと発表していた。
4月4日、ウクライナの電力会社「ウクルエネルホ」のクドリツィキー総裁は、最近のロシア軍による変電所への攻撃の際に、「パッシブディフェンス」と呼ばれる施設への強化防護のおかげで、機材の半分以上が助かっているとし、今後も「パッシブディフェンス」システムの構築を続けると発言していた。