ゼレンシキー宇大統領、NATO首脳会議での「パトリオット」7基と「F16」の供与決定を期待
ウクライナのゼレンシキー大統領は、今年7月にワシントンで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議につき、ウクライナへの防空システム「パトリオット」7基の供与と、米国による戦闘機「F16」の供与の決定が下されることが最善の結果となると発言した。
ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントにてニューヨークタイムズへのインタビュー時の動画を公開した。
ゼレンシキー氏は、「私たちはNATO加盟国から7基の『パトリオット』システムを受け取れるだろうか? 私たちは、私たちの全ての州を守りたいし、同システムを20〜30基得たいところだ。しかし、せめて7基は受け取れないだろうか? ワシントンでのNATOの記念首脳会議にとって、2008年からNATO加盟候補となっている国のため、世界中の民主主義のために戦っている国のためににシステムを与えることは大切なことだろうか? 全部で7基、それから米国が私たちの自国の『F16』を供与する決定もだ。なぜなら、それがなければ、ウクライナに130機からなる飛行隊は現れない。それなら、NATO首脳会議の実際的な結果となる」と発言した。
また同氏は、「7基の『パトリオット』は私たちの国の複数の町を塞ぐために必要だ。それがなければ、私たちは経済とエネルギーを失う」と指摘した。
その他同氏は、ウクライナがワシントン首脳会議の際にNATOへの招待を受け取ることも望んでいると述べ、「なぜなら、それは終戦前のウクライナの手中における非常に真剣なカードとなるからだ」と発言しつつも、しかし、NATOの重要な国にそれにむけた準備がないとの見方を示した。
同氏は、「しかし、またしても皆が、それはエスカレーションを招くと述べているのだ。思うに、米国とドイツにその準備がない」と発言した。
なお、7月9、10日、ワシントンでNATO創設75周年となる記念の首脳会議が開催される。