米国防総省、新しい対ウクライナ安保支援パッケージの詳細を説明
米国防総省は3日、新しい対ウクライナ安全保障支援パッケージには、大統領権限(PDA)で拠出される1億5000万ドル相当の装備品と、約22億ドルの対ウクライナ安全保障支援イニシアティブ(USAI)からなると伝えた。
米国防総省広報室が伝えた。
発表には、「これには、重要能力をウクライナに供与するために1億5000万ドルの大統領権限(PDA)パッケージの承認が含まれる」と書かれている。
このPDAパッケージに含まれるものは以下のとおり。
・防空システム「ホーク」用ミサイル
・高機動ロケットシステム「ハイマース」用弾薬
・155ミリ・105ミリ砲弾
・81ミリ迫撃砲弾
・TOW対戦車ミサイル
・対戦車システム「ジャベリン」「AT4」
・小火器弾薬と手榴弾
・解体装置と弾薬
・牽引・運搬戦術車両
・戦術航空ナビゲーションシステムと航空機支援機材
・予備部品、メンテナンス、その他
同時に米国は、USAIの一環で、ウクライナのために防空システム「パトリオット」と「ナサムス」のミサイルを購入するための資金を約22億ドル拠出する。その際これらミサイルの搬送は加速されるとあり、今後納入される販売の順序を変更することで、ウクライナに緊急に必要な迎撃ミサイルが提供されることになるという。
これに先立ち、米国政府は3日、ウクライナに対する新たな大型安全保障支援パッケージを発表していた。
ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、米国が発表した新たな対ウクライナ安全保障支援につき謝意を表明している。