NATO首脳会議の成果文書案にウクライナの加盟が「不可逆的」との記述が入る見込み=報道
北大西洋条約機構(NATO)首脳会議にて、総括として採択が予定されている共同コミュニケの現在の文言案には、ウクライナのNATO加盟の道が「不可逆的(irreversible)」であると表現されている。
米CNNが関係者の話を元に報じた。
報道には、採択までに文言は変わる可能性がまだあるとしつつも、ウクライナのNATO加盟が「不可逆的」とする表現が入ることは、ウクライナにとってもロシアにとっても大きなシグナルとなるだろうと指摘されている。
米政権関係者は、ホワイトハウスはその成果文書にウクライナが国内民主改革実施の作業を続けなければならないとする表現が入る場合の、NATO加盟が「不可逆的」であるとの文言を支持しているのだと伝えた。
これまでは、多くの欧州の国々が、ウクライナの将来のNATO加盟可能性に関して強い表現が必要だと主張していたのに対して、米国とドイツはウクライナのNATO加盟への「橋」と表現することを提案していた。
なお、7月9〜11日、ワシントンでNATO首脳会議が開催され、パートナー国も出席する。ウクライナ代表団は、ゼレンシキー大統領が率いる。