ウクライナとルーマニアと安保協定を締結 「パトリオット」供与や黒海安全保障を記述

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ウクライナのゼレンシキー大統領とルーマニアのヨハニス大統領は11日、二国間の安全保障分野協力協定に署名した。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

協定によれば、ルーマニアはウクライナに対して防空システム「パトリオット」を提供し、2022〜2024年と同様のダイナミズムでウクライナを支援し続け、さらにルーマニア領を通じたウクライナへのあらゆる必要な装備品の最大限迅速な輸送を促進していくという。

同協定の特徴として、黒海地域の安全保障強化に向けた協力に関する具体的項目があることが指摘されている。ルーマニアは、ウクライナを黒海の機雷除去で支援していき、欧州連合(EU)・北大西洋条約機構(NATO)の手段を通じたサポートも提供していくという。

発表によれば、ルーマニアはまたパートナー国とともに、ウクライナの航空機操縦士の訓練のために、戦闘機「F16」の訓練センターを支援していき、それによって空軍能力連合を促進していく。さらにルーマニアは、ウクライナの防衛産業を支援していくという。

また協定には、インテリジェンス、防諜、サイバーセキュリティ、情報安全保障、人道地雷除去、制裁、ウクライナ復興・復旧についても記述されている。

さらに、ロシアの対ウクライナ侵略の再来や著しいエスカレーションがあった場合に、24時間以内の緊急対応メカニズムが記述されている。