ブリンケン米国務長官、ウクライナ首脳陣と長射程攻撃や前線情勢につき協議したと報告

キーウを訪問した米国のブリンケン国務長官は１１日、ウクライナの首脳陣との会談では、戦場の状況、ウクライナのニーズ、ロシア領内の目標に対する長射程攻撃を行う可能性につき協議したと発言した。

ブリンケン国務長官がキーウでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ブリンケン氏は、「今日、私は、（シビハ）外相、ゼレンシキー大統領、チーム全体と、前線の状況、ウクライナの目的、今後成功を達成するために彼らが必要としていることに関して非常に良い協議を行なった。その際には、私たちは、長射程攻撃や、その他のことについても協議した」と発言した。

また同氏は、同日の協議の詳細は、ラミー英外相がスターマー英首相に伝えるのと同様、自身もバイデン米大統領に伝えると述べた。加えて同氏は、バイデン氏とスターマー氏は１３日にワシントンで会談し、同様の問題について協議することが見込まれていると伝えた。

ブリンケン氏は、ウクライナによるロシア領への攻撃の新たな可能性を提供する件に関しては、エスカレーション要因が必ず考慮されるとしつつ、同時に、それだけが要因ではなく、それが決定的要因ではないとも補足した。

そして同氏は、「私たちは、ウクライナに過去２年強、甚大な支援を提供した。訓練や資金だけではなく、私たちの最も先進的な兵器システムもだ」と指摘した。

また同氏は、努力は、ウクライナにとっての最大の効果を確保するために集中されていると強調した。

同氏は、「私たちは、成功のために必要なことを彼らに提供するための覚悟で満ちている」と発言した。

エスカレーションに関しては、同氏は、民間施設やエネルギーインフラへの攻撃を強めるロシアこそがエスカレーションを望んでいるのであり、同国は最近イランから弾道ミサイルを受け取ったと指摘し、「つまり、誰かがエスカレーションに踏み切っているとするならば、それは、明らかにプーチンであり、ロシアである」と指摘した。