日本政府、自衛隊車両をウクライナへ追加供与決定

日本の中谷防衛相は17日、ウクライナのウメロウ国防相と会談した際に、日本はウクライナへの自衛隊車両を追加で提供することを決定したと伝えた。

日本防衛省が公式ウェブサイトで同会談につき公表した

発表によれば、中谷防衛相は、防衛省・自衛隊として、ウクライナへの自衛隊車両の追加提供を行うことを決定したと伝えた。ウメロフ国防相は、防衛省・自衛隊による継続的な装備品などの提供及び負傷兵の受入れなどについて、改めて深い謝意を述べた。

また、中谷氏は、ロシアによるウクライナ侵略は、ウクライナの人々に多大な苦痛をもたらすだけでなく、国際社会が長期にわたる懸命な努力と、多くの犠牲の上に築き上げてきた国際秩序の根幹を脅かすものであり、日本は厳しい対露制裁とウクライナ支援を強力に推進していると述べた。

さらに同氏は、「ロシアは、ウクライナへの侵略を続ける中、我が国周辺を含む極東地域においても活発な軍事活動を継続しており、我が国としても、中国との軍事連携の動向を含め、その動向を強い懸念を持って注視している」と伝えた。

防衛省は、ロシアによる侵略は、ウクライナの主権及び領土一体性を侵害し、武力の行使を禁ずる国連憲章を含む国際法の深刻な違反であり、このような力による一方的な現状変更は決して認められない行為だとした上で、「今後も国際社会と連携しながら、ウクライナを可能な限り支援していく」と表明している。

ウメロウ国防相は、フェイスブック・アカウントにて、同会談につき「中谷新日本防衛相の就任を歓迎した。私たちの軍人の治療とリハビリの努力につき謝意を伝えた」と報告した。

また同氏は、中谷氏と前線の現状や、北朝鮮からのものをはじめとする共通の脅威について協議した他、地雷除去分野の協力強化の可能性を検討した。

ウメロウ氏は、中谷氏に対して近くウクライナを訪問するよう招待した。

写真:ウメロウ国防相(フェイスブック)