ドニプロ川からクリミアへは少なくとも今後1年水供給できず=水力発電公社
ウクライナの水力発電社団「ウクルヒドロエネルホ」は、カホウカ貯水場のダムがロシア軍により破壊された現在、北クリミア水路を通じたクリミア半島への水の供給は、少なくとも今後1年間は不可能だとの見解を示した。
シロタ・ウクルヒドロエネルホ社総裁がラジオ・リバティ出演時に発言した。
シロタ氏は、「クリミアへの水供給は行われていない。なぜなら、カホウカ貯水場では、もう水位がクリミア水路へと水を流し入れるのに必要なレベルより低くなっているからだ。そのため、おそらく、1年はクリミアへは水は流れ込まない。脱占領が行われた場合も、私たちは、最初の内は水を提供できないだろう」と指摘した。
同氏はまた、水不足はその他、ドニプロペトロウシク州、ザポリッジャ州、ヘルソン州、ミコライウ州で問題が生じていると伝えた。
なお、7日、シロタ・ウクルヒドロエネルホ総裁は、破壊されたカホウカ水力発電所をそのまま再建することはできないと発言していた。同時にシロタ総裁は8日には、発電所の破壊された地域の脱占領後、同地にすぐに臨時で囲い堰(かこいぜき、コファーダム)を建設する計画を策定しているとも伝えていた。