ポロシェンコ現職大統領とゼレンシキー次期大統領、会談実施に合意

ポロシェンコ現職大統領は、ゼレンシキー次期大統領とともに、ロシア連邦への制裁強化に向けて、努力を調整すべきであると発言した。

30日、大統領府広報室が発表した呼びかけ動画の中で、ポロシェンコ現職大統領が発言した。

ポロシェンコ大統領は、「私は、現職の国家元首として、ヴォロディーミル・ゼレンシキー氏に電話をかけ、本日中央選挙管理委員会が公表した選挙の公式結果につき彼を祝福した。…ロシアは、対露制裁強化を受けるに値する。この問題は、私の大統領権限最後の数週間を捧げる主要なものである。しかし、これを継続すること、この問題を解決することは、新しい大統領の責務となる。そのため、私は、互いの努力を調整すべきだと考えている。選挙時の対立はもう過去のものとなったのだ」と発言した。
 

ポロシェンコ大統領は、ロシアが被占領地においてロシア国籍をばらまき、ウクライナに対するハイブリッド戦争の新たな段階を実行する中、すべてのパートナー国に対して、速やかにウクライナの統一された立場を示すことが必要だと強調した。同大統領は、「プーチンは、このような手段で、あたかもロシア連邦国民を守るかのような口実をもってして、軍事侵略の新たな段階を実現する根拠を用意しているのである」と指摘した。

同大統領は、自らの大統領職の5年間、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)へのウクライナの加盟の戦略を一貫して実現してきたことを強調し、「新大統領が、このウクライナの国益に完全に合致する路線を継続することを期待している」と発言した。

同大統領は、自らに投票した450万強の国民に対して謝意を述べつつ、「しかし、現在、私たちウクライナ人は皆、共通の努力をもって、ウクライナにおける移行期間、私たちの民主的な権力移譲をプーチンに利用されないようにしなければならない。このような立場が、新大統領からも支持されることを期待している」と発言した。

そして、同大統領は、ゼレンシキー次期大統領との電話での会話の際に、近く会談を行うことに同意したと明かした。

これまでの報道にあるように、30日、中央選挙管理委員会は、大統領選挙決選投票の公式結果を発表し、ヴォロディーミル・ゼレンシキー候補が得票率73.22%で新大統領となることが確定させた。