カナダ、クリミア関連でロシアに対する新制裁を発動
カナダは、ウクライナ南部クリミアの違法占領に参加した2名の個人と4の法人に対する新たな対露制裁を発動した。
29日、カナダ外務省が公表した。
発表によれば、制裁対象になった個人は、モストトレスト社のレオニード・リジェニキン代表、グランド・セルヴィス・エクスプレス社のアレクサンドル・ガノフ総裁の2名、法人は、レンプロムトアンスプロエクト社、クリミア鉄道社、ベルカキト〜トモト〜ヤクーツク鉄道建設管理社、クリミア第一保険会社の4社。
カナダ外務省は、「今日の発表は、ウクライナ主権と、ロシアの侵略行為に対して自らの権利を力強く防衛しているウクライナの人々へのカナダによる一貫したコミットメントを支えるものである。カナダは、ロシアに対して、自らの違法占領を止め、違法に拘束する全ての政治囚の解放を要請し続けている」と伝えた。
さらに外務省は、「2014年のクリミアの違法な占領と併合時から、ロシア政府は、恒常的にウクライナの主権、領土一体性、独立を侵害し続けている」と強調し、また「ロシアは、クリミア住民の人権を深刻に侵害し続けている。ロシア連邦はまた、自国軍を半島に建設し、何十万のロシア国民をそこへ移住させ、さらにウクライナ人とクリミア・タタール人の歴史遺産を破壊し続けている」と指摘した。
外務省は、カナダは「ロシア占領下におけるクリミアで続く、深刻な国際人道法違反と人権侵害を堅固に非難し続ける」と発表した。