ロシア、ウクライナ東部占領地域で効果の疑わしいコロナワクチン接種を実施=軍情報機関

ロシアは、ウクライナ東部のいわゆる「DPR/LPR」と呼ばれる占領地域にて、「スプートニク・ライト」という名の効果の疑わしい一回投与型ワクチンの接種実験を行なっている。

2日、ウクライナ国防省情報総局がフェイスブック・アカウントで発表した

発表には、「ロシア連邦は、ウクライナ一時的被占領地においてスプートニクV(編集注:ロシア製の主要コロナワクチン)の接種宣伝キャンペーンを行いながら、実際にはそのワクチンではなく、一回投与型の類似品『スプートニク・ライト』を使用しており、それによって人々を騙している」と書かれている。

情報総局は、スプートニク・ライトとは、スプートニクVをベースに製造されたもので、欧州医薬品庁(EMA)からも世界保健機関(WHO)からも使用承認を受けていないワクチンであると説明した。

その上で、発表には「ロシアが現在ドンバスの自作偽共和国に対して与え得るものは、世界で最も貧しい国のみが利用しているワクチンだけである。他方で、ウクライナは、自国民に対して、あらゆる文明的国が使用している最善最良のワクチンの接種を行なっている」と書かれている。

情報総局は、スプートニク・ライトがロシア国民より先に被占領下の住民に提案されていると指摘し、被占領下住民はロシアによってスプートニク・ライトの実験体にされる可能性があると主張した。