EU、クリミアでの露選挙は決して認めないと発表
欧州連合(EU)は、ウクライナ領クリミアにおけるロシアの選挙は決して認めないと発表した。
20日、ピーター・スタノEU報道官がブリュッセルでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
スタノ氏は、「私たちが違法併合化クリミアにおける選挙を認めることは決してない。なぜなら、クリミアはウクライナだからだ。私たちはまた、現在ウクライナの合法的政権のコントロール化にあるウクライナ国民とウクライナ東部の住民がそのロシアの選挙参加を目的に(編集中:ロシアから)国籍証明書を受け取ったという事実を懸念している。それはミンスク諸合意の精神とミンスク諸合意の目的に反している。私たちは、ロシアに対して、ミンスク諸合意の義務に反する行為を控えるよう要請するとともに、そのように期待する」と発言した。
なお、ロシアでは、9月17日から19日にかけて国家院選挙の投票が行われた。
ウクライナ外務省は、この国家院選挙が被占領下ウクライナ南部クリミアでも違法に組織されていること、またウクライナ東部ドネツィク・ルハンシク両州一部被占領地の住民が強制的に選挙に参加させられていることに対して、強い抗議の意を表明している。
ウクライナ最高会議(国会)は、ロシアが国家院選挙に向け、一時的被占領下ウクライナ領でも違法に選挙準備をしていること、またドネツィク・ルハンシク両州一部被占領地域のウクライナ国民も投票に参加できるようにしていることから、同選挙の合法性を認めないよう国際社会に呼びかける決議を採択している。
ウクライナの国家安全保障国防会議(NSDC)は、一時的被占領下ウクライナ領クリミア・ドンバスにおけるロシア連邦国家院選挙の組織・実施に関わった人物に対して制裁を発動する決定を採択している。