ゼレンシキー大統領、国連幹部にクリミア・プラットフォーム首脳会談への国連欠席を指摘
国連総会出席のために訪米中のゼレンシキー大統領は21日、グテーレス国連事務総長とシャーヒド第76回国連総会議長と会談した。
いずれの会談も国連本部にて行われた。ウクルインフォルムのニューヨーク特派員が伝えた。
ニキフォロウ大統領報道官によれば、ゼレンシキー大統領は、両者との会談時、国連からのクリミア・プラットフォームへの支持問題について提起したとのこと。報道官は、「クリミア・プラットフォームは国連決議と国際法の下に設置されたものである。クリミア・プラットフォーム首脳会談時、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)からは代表者が出席したが、国連からの代表者はいなかった」と指摘した。
またニキフォロウ報道官は、国連総会の議題に「一時的被占領下ウクライナ領の状況」を加えることに対して、ロシアが抵抗を示したが、国連総会は投票により同議題の審議を決定したことを喚起した。
報道官は、グテーレス国連事務総長との会談時には、政治的問題の他、実利的な問題についても協議されたとし、国連は世界における商品・サービスの最大の消費者の一つであり、毎年200億ドルの商品を購入しており、ウクライナからも2億ドル分の商品を購入していると述べ、この協力拡大の潜在力は大きいと指摘した。また、ウクライナによる輸送サービスの提供、国連の食料供給プログラムへのウクライナの参加、IT関連についても協議が行われたとのこと。
なお、ゼレンシキー大統領は、第76回国連総会本会議に出席するために米ニューヨーク市を訪れている。ゼレンシキー大統領の一般討論での演説は、22日に行われる見込み。
写真:大統領府