ゼレンシキー大統領、ジョンソン英首相と会談

国連総会出席のために訪米中のゼレンシキー大統領は、ニューヨーク市にて、ジョンソン英首相と会談した。

23日、ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントに書き込んだ

大統領は、「友人であるボリス・ジョンソン氏との会談時、私たちは、貿易、防衛、金融、エネルギーの分野におけるウクライナと英国の連携の強化について協議した。貿易量70%増という自由貿易圏協定の最初の総括を行った」と書き込んだ。

また、大統領府広報室による同会談についての発表によれば、ゼレンシキー大統領とジョンソン首相は、ウクライナ東部と黒海・アゾフ海地域をはじめとするウクライナ周辺の安全保障情勢について意見を交換した。

ゼレンシキー大統領は、英国によるウクライナの一体性とクリミア・プラットフォームへのサポートにつき謝意を伝えた。

両者はまた、ウクライナの防衛能力発展、ウクライナ艦隊強化に関する英国とのさらなる連携に注意を向けた。

またゼレンシキー大統領は、ジョンソン首相に、一時的被占領下ウクライナ領とロシア領にて違法に拘束されている約450名のウクライナ国民のリストを渡した。

その他両者は、原子力をはじめとするエネルギー分野の連携、独露間新ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」と関連した欧州にとっての挑戦について協議した。ゼレンシキー大統領は、ノルド・ストリーム2プロジェクトはロシアの地政学的武器であると強調した。

加えて両者は、戦略的パートナーシップ対話の立ち上げ会合をはじめとする首脳レベルの政治対話のための今後の方策について協議を行った。ゼレンシキー大統領は、ジョンソン首相に対して、11月1、2日にグラズゴーで開催される第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に参加するつもりだと伝えた。

またゼレンシキー大統領は、ジョンソン首相をウクライナへの訪問に招待した。

なお、ゼレンシキー大統領は、第76回国連総会本会議に出席するために米ニューヨーク市を訪れている。ゼレンシキー大統領は、22日に一般討論での演説を行った。

写真:ゼレンシキー大統領(ツイッター)