EU、露はウクライナの紛争の「仲介者」ではないと強調
欧州連合(EU)は、ロシア連邦がウクライナ東部の紛争を「内戦」と表現し、自らを「仲介者」として振る舞うことを非難し、ロシアはウクライナに対して侵略を行っており、それが欧州の安全保障秩序に深刻な脅威をもたらしていると指摘した。
欧州安全保障協力機構(OSCE)常設理事会会合の際にロシアの対ウクライナ侵略・クリミア違法占領に関するEUによる声明が発表された。
声明にてEUは、「ミンスク諸合意は、三者コンタクト・グループがウクライナ、ロシア連邦、OSCEにて構成されており、OSCEが仲介者であることを一義的に定めている。そのため、私たちは、ロシアによるナラティブを非難し、断固として否定する。ロシアは、自らをあたかも『内戦』における『仲介者』のように見せようとしている」と主張した。
EUはまた、ロシアは自らの否定しようのない侵略行為と、国際法違反であるクリミア違法占領を通じたウクライナの主権・領土一体性弱体化から注意を逸らそうとしているのだと指摘した。
その上で、EUは、「それらの行為は、いうまでもなく、欧州の安全保障秩序にとって深刻な脅威であり、ロシアがそれに完全な責任を負っている」とコメントした。