メルケル独首相周辺人物のウクライナのEU・NATO加盟に関する立場は無根拠=宇副首相

メルケル独首相の元補佐官であるクリストフ・ホイゼン氏による、ウクライナの欧州連合(EU)・北大西洋条約機構(NATO)加盟はロシアの否定的な態度から反対しているとする発言につき、オリハ・ステファニシナ宇欧州・欧州大西洋統合担当副首相は、根拠のない立場だとコメントした。

28日、ステファニシナ副首相がブリュッセルでの記者会見時にウクルインフォルムの特派員の質問に答える形で発言した。

ステファニシナ副首相は、「現時点ですでに公開されている(編集注:ウクライナEU)首脳会談の宣言案にも、ウクライナの欧州願望は反映されている。それは、私たちが毎年維持している原則的立場の一つである。私は、今年何らかの劇的な変化は期待していないが、当然ながら、独首相に最も近い人物の立場は悲しむべきものであるであることは認めなければならない。あのような立場は、根拠によって固められたものではない」と発言した。

同氏は、元独首相補佐官の立場は、ウクライナがEUとの連合協定の義務のおよそ半分を履行し、EUがウクライナの主要貿易パートナーとなっている今、特に驚きを覚えさせるものだと指摘した。

加えて副首相は、「ウクライナは、EUにとっての安定した理想的で恒常的なパートナーの役割を証明した。そのため、その立場には根拠が不足しているのは明白だ」と強調した。

これに先立ち、メルケル独首相の元外政担当補佐官であるクリストフ・ホイゼン氏が、ドイツのデア・シュピーゲル誌へのインタビュー時に、ウクライナのNATO・EU加盟展望につき、米国は強硬に支持する立場だが、メルケル独首相は、ロシアが否定的な態度を取っていることに鑑みて、それに反対していた、と発言していた