ブルガリア大統領、クリミアのウクライナ帰属を確認

ブルガリア大統領選挙で再選したルメン・ラデフ大統領の広報室は、同氏のクリミアの立場として、ロシアによる併合は国際法違反であるというのが国家の明確な立場であるとする説明を行った。

22日、ブルガリア大統領広報室の声明を同国のBGNES通信が報じた

声明には、「法的観点からは、クリミアはウクライナに帰属しており、私たちの国は、ウクライナの主権と領土一体性への支持を繰り返し表明してきた。同時に、ルメン・ラデフ大統領が選挙前討論で強調したように、『現時点では』クリミアはロシアに支配されており、その問題を力で解決することができないことは明白である」と書かれている。

広報室はまた、「国際関係、特にブルガリアやその同盟国の安全保障に直接関係のある黒海地域に緊張を生み出している、その実質的状況に」ラデフ氏が何度も懸念を表明していることを喚起した。

これに先立ち、ブルガリア大統領選で再選を決めたラデフ氏は、11月18日、大統領選出馬候補間の討論の際に、クリミアを「ロシア領」だと思うと述べ、さらに対露制裁につき「非効率」だと発言していた。

22日、ニュースサイト「ソフィア・グローブ」は、ブルガリア中央委員会がラデフ候補の大統領選挙での当選(再選)を発表したと報じた。ラデフ氏の得票率は66.7%、対抗するアナスタス・ゲルジコフ候補の得票率は31.8%だった。