バイデン米大統領、ホロドモール回顧声明発出
バイデン米大統領は24日、ソ連政権がウクライナにて引き起こした人為的大規模飢餓「ホロドモール」を回顧する声明を発出した。
ホワイトハウス・ウェブサイトに声明が掲載された。
バイデン氏の声明冒頭には、「毎年11月、私たちは、1932、1933年のホロドモールの際に苦しみ亡くなった何百万の無実のウクライナ人を厳粛に称え、敬意を示している」と書かれている。
続けて、バイデン氏は、「飢餓の際に亡くなった男性、女性、子供たちは、ヨシプ・スターリン政権の残虐な政策と故意の行動の犠牲者となった」と指摘した。
同氏はさらに、将来に類似の悲劇を起こすことのないよう行動し、現在専制政治のくびきの下で苦しんでいる人々を支えるよう呼びかけた。
「ウクライナの民は、ホロドモールの恐怖に打ち勝ち、最終的に、自由で民主的な社会を作り出すことでその精神と強靭性を示した」と書かれている。
加えて、バイデン氏は、ホロドモールの痛みと犠牲を思い出すことで、米国は現在ウクライナの人々へのコミットメントとウクライナの主権と領土一体性への揺らがぬ支持を再確認していると伝えた。
なお、ウクライナでは、毎年11月第4土曜日がウクライナではホロドモール犠牲者追悼の日と定められている。
写真:Getty images