プーチン露大統領、ウクライナのNATO非加盟に関する協議を提案
プーチン露大統領は、北大西洋条約機構(NATO)が更なる東方への拡大の可能性を排除することの法的保証に合意するための協議の開始を提案した。
1日、ロシア連邦大統領府広報室が伝えた。
プーチン露大統領は、信任状奉呈式の際に、「私たちの外交には現在、安全保障への理想的かつ長期的な保証を求めるという、最優先課題がある。米国やその同盟国との対話において、私たちは東方へのNATOの更なる拡大と、私たちに脅威をもたらすロシア領に近い地点への兵器システムの配備の可能性を排除する具体的な合意を主張していく。私たちは、本件につき、内容ある協議の開始を提案している」と発言した。
プーチン氏はまた、合意とは口頭のものではなく、「法的保証だ」と補足した。
これに先立ち、11月30日、ストルテンベルグNATO事務総長は、ウクライナが将来NATOに加盟するという2008年のNATO加盟国の決定の有効性を改めて確認し、ロシアにはそれを拒否する権利はないと強調していた。
また、今年6月14日にも、ブリュッセルにて開催されたNATO首脳会談にて、首脳たちは、2008年NATOブカレスト首脳会談の決定である、ウクライナとジョージアが将来NATO加盟国になるという決定を再確認している。