バイデン米大統領、露大統領との協議前に欧州４国首脳と電話会談

バイデン米大統領は６日、翌日のプーチン露大統領とのオンライン協議を前に、英国、イタリア、ドイツ、フランスの首脳と電話会談を行い、立場の調整を行った。

米ホワイトハウスが公表した。

発表によれば、５か国首脳は、ウクライナ国境におけるロシア軍の増強とロシア発の言説がますます激しくなっていることに関する各国共通の懸念につき協議した。また、首脳たちは、ロシアに対して、緊張を緩和するよう呼びかけ、また、（編集注：独仏宇露４国からなり、ロシア・ウクライナ武力紛争解決を協議する）「ノルマンディ・フォーマット」を通じたものをはじめとする外交努力が、ミンスク諸合意履行を通じたドンバス紛争の唯一の解決手段であることに同意した。

その他、首脳たちは、ウクライナの主権と領土一体性への支持を強調した他、「彼らは、自らのチームが、調整された包括的アプローチにつき、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）同盟国、欧州連合（ＥＵ）パートナー国との協議を含め、緊密なコンタクトを維持することで合意した」と書かれている。

また、同協議に関するフランス大統領府の発表では、５か国首脳は、ロシアとウクライナの間の緊張の増大について意見を共有したと書かれている。首脳たちは、欧州における平和と安全を維持するための行動にコミットしていると発言し、またロシアが仏独支持の下でノルマンディ・フォーマットにおいてウクライナとの協議を再開しなければならないと喚起した。

なお、６日、ウクライナのゼレンシキー大統領は、ブリンケン米国務長官と電話会談を行っている。その際、ゼレンシキー大統領は、平和的情勢解決プロセスには代替がないことを強調した他、ブリンケン米国務長官に対して、国境沿いの状況を報告した。また、双方は、７日の米露首脳会談後にゼレンシキー大統領とバイデン米大統領が電話会談を行うことで合意している。