米国、ウクライナの元憲法裁判長とヤヌコーヴィチ政権時幹部に制裁発動

9日、米国は、オレクサンドル・トゥピツィキー元憲法裁判所裁判長とヤヌコーヴィチ政権時代に大統領府副長官を務めたアンドリー・ポルトノウ氏に対する制裁発動を発表した。

トゥピツィキー氏に対する制裁は、米国務省が公表した

発表には、トゥピツィキー氏が「ウクライナ裁判制度における業務の際の賄賂受け取りをはじめとする著しい汚職行為」により制裁対象となったと書かれている。同発表によれば、同氏の配偶者であるオリハ・トゥピツィカ氏も制裁対象となったという。

ポルトノウ氏に対する制裁は、米財務省外国資産管理局(OFAC)が公表した

発表には、ヤヌコーヴィチ政権時代の大統領府副長官であったポルトノウ氏は、「賄賂を用いてウクライナの裁判・法執行機関と広範に接触していた」と書かれている。また、同氏は、ウクライナの裁判判決へ影響力を行使していたことで「確実な断罪」がなされているとし、同氏が司法システムのコントロールを得ようとしていたこと、自らに忠誠のある人物を重要司法ポストに任命するよう求めていたこと、判決を買収していたことが記されている。憲法裁判所や検事総局への影響力行使の試みも説明されている。