ゼレンシキー大統領、ロシアのNATO不拡大要求を「おかしなこと」と指摘

ゼレンシキー大統領は、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)へ加盟しないことの保証をロシア連邦が求めていることに関して、ロシアが過去に自らが約束した保証を破っていることを喚起した。

ゼレンシキー大統領が伊ラ・レプッブリカ紙へのインタビュー時に発言した。大統領府が同インタビューのウクライナ語翻訳版を公開した

記者が、ウクライナ国境近くのロシア軍の撤退を保証するのと引き換えに、ウクライナがNATO加盟を断念する可能性について尋ねると、ゼレンシキー大統領は、「私たちの国家は、世界で3番目の規模であった、所有していたソ連の核兵器を引き渡し、その代わりに、ロシアを含む国々から国境と安全保障を尊重する確証を得たのだ。そして、それら全てがごみ箱に捨てられた。ロシア自身が多くの約束に違反する中で、そのロシア側から何らかの保証についての要求を聞くというのはおかしなことだ」と発言した。

これに先立ち、10日、ロシア外務省は、ウクライナとジョージアが将来NATOに加盟するとする2008年のNATOの決定を無効化することを要求する声明を発出していた。

この声明に対して、ストルテンベルグNATO事務総長は、欧州の全ての国家が持つ、自らの道を決める権利について、譲歩することはない、とロシアの要求を拒否する姿勢を明確にしている。

ジョージア外務省は11日、同国はロシアによる北大西洋条約機構(NATO)拡大要求は受け入れられないと発表している

写真:大統領府