ウクライナはロシアとどんなフォーマットの協議でも行う準備がある=ゼレンシキー大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、ウクライナは東部情勢解決のためならどのようなフォーマットの協議でも行う準備があるが、しかしそのためにはロシアも同様のことを望まなければならないと発言した。

ゼレンシキー大統領がブリュッセルにて記者団に対して発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「ウクライナは、ロシア連邦のそのプロセス解決のためにどのようなフォーマットの協議も行う準備がある。私たちは、そのことをオープンに、繰り返し話している。戦争を止めたいという同様の願望がロシア連邦側にもなければならない」と発言した。

加えてゼレンシキー氏は、ノルマンディ・フォーマット(独仏宇露4国)の首脳会談の開催可能性を検討しているが、しかし、「首脳会談のための首脳会談」であってはならないとも強調した。

また同氏は、具体的に、停戦、被拘束者の交換、ドネツィク・ルハンシク両州の通過検問地点の開通の3つの問題の解決を期待していると指摘した。同氏は、「それはノルマンディ・フォーマットの首脳たちがロシア連邦に伝えなければならないことであり、ロシアがもし本当にその問題の解決に関心を抱いているのであれば、その結果としてノルマンディ・フォーマットの会談が開催されなければならない」と発言した。ゼレンシキー氏は、ノルマンディ・フォーマットの結果は不十分だとも述べ、「もしウクライナのみかかっていることであれば、それはより頻繁に結果を出していただろう」と指摘した。

同時にゼレンシキー大統領は、「並行する行動」の作業もしているとし、「米国が何らかの役割を担いたがっていることを嬉しく思う。私は、同国がその平和的情勢解決において、短時間の役ではなく、主要な役の一つを担うことを望んでいる。ノルマンディ・フォーマットに加わるのが難しいのであれば、(中略)私たちは並行の手段で進むことも可能だ。私たちは、三者首脳会談の準備もある。しかし、ウクライナ抜きでウクライナのことを決定してはいけない」と強調した。

なお、ゼレンシキー大統領は、15、16日、ブリュッセルを訪問し、15日には東方パートナーシップ首脳会談に出席、16日にはNATO本部にてストルテンベルグNATO事務総長と会談を行った。