米国は米露首脳会談を予定していない=ブリンケン米国務長官
米国は、ウクライナ国境沿いの緊張緩和について外交的な進展を期待しているものの、同件に関する米露首脳会談は現時点で予定していない。
21日、ブリンケン米国務長官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
記者から米露首脳会談開催の可能性について聞かれると、ブリンケン氏は、「現在それは予定にない。私は、何よりもまず、一定の外交的進展が達成されたかどうかを見るべきだと思う」と発言した。
同氏はまた、外交面での次の行動となるべきは、米露政権幹部の協議、NATOロシア理事会フォーマットの回復、欧州安全保障協力機構(OSCE)レベルの議論実施だと発言した。
さらに同氏は、「私たちは、ロシア側からの沈静化、ウクライナとの国境からの勢力撤退、緊張緩和を目にしたいと思っている」と発言した。
加えて同氏は、紛争の解決のための最良の手段は、ミンスク諸合意の履行であると指摘し、さらに、米国は(独仏宇露4国からなるロシア・ウクライナ紛争解決協議を行う)ノルマンディ・フォーマットにおけるフランスとドイツの努力を支持しているとも発言した。
これに先立ち、12月7日、バイデン米大統領は、プーチン露大統領とオンライン会談を行っていた。その後、9日、バイデン大統領は、ゼレンシキー宇大統領とも電話会談を行い、『ウクライナ抜きでウクライナに関する決定も議論もしない』という原則を確認している。
写真:Getty images