ブリンケン米国務長官、米露首脳会談前日にゼレンシキー宇大統領と電話会談

ブリンケン米国務長官は29日、米露首脳会談の前にウクライナのゼレンシキー大統領と停戦体制を行い、米国のウクライナに対する揺らがぬ支持を改めて確認した。

米国務省広報室が公表した

発表によれば、ブリンケン米国務長官がウクライナが国境沿いのロシアの軍事集結に直面する中での米国によるウクライナの独立、主権、領土一体性への揺らがぬ支持を再確認した。

双方はまた、ウクライナ東部の紛争の平和的解決の努力と近く行われるロシアとの外交的やり取りについて協議した。

また、ゼレンシキー大統領もツイッター・アカウントにて同電話会議について報告した

​​ゼレンシキー大統領は、「ブリンケン米国務長官と電話会談を行った。立場調整のための協議と平和達成のための外交的努力の調整を継続することで合意した。私は、ロシアの侵略に対抗する中での米国からのウクライナへの完全な支持につき確証を受け取った」と書き込んだ。

同時に、米ホワイトハウス広報室は、30日にバイデン米大統領がプーチン露大統領と停戦体制を行う予定だと発表した

発表には、ロシアとの今後の外交的協議を含む、様々な議題を協議するために米露首脳が電話協議を行うと書かれている。

さらに、ホワイトハウスは、欧州の同盟国・パートナー国と「広範な外交」を継続し、ロシアのウクライナ周辺の軍の集結に対する共通のアプローチに関して協議と調整を続けると伝えた。

加えて発表には、バイデン米大統領は欧州の首脳と対話をしてきたとし、米政権関係者は北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)、欧州安全保障協力機構(OSCE)と他者間連携を行ってきたと書かれている。さらに、NATO東方加盟国(ブカレスト9)やウクライナなどとも多くの協議を行ってきたと伝えられている。

これに先立ち、米国は、1月10日に安全保障戦略対話プラットフォームでロシア側との対話を行う予定であることが報じられていた。また、1月12日には、NATO・ロシア理事会会合が、1月13日には欧州安全保障協力機構(OSCE)常設理事会会合が開催される予定となっている。

写真:大統領府