ゼレンシキー宇大統領、バイデン米大統領と電話会談
バイデン米大統領は2日、ウクライナのゼレンシキー大統領と電話会談を行った。
米ホワイトハウス広報室が発表した。
公表されたサキ米大統領報道官の声明には、「バイデン大統領は、米国とその同盟国・パートナー国は、ロシアがウクライナに更に侵攻した場合、断固とした対応をとることを明確にした」と書かれている。
また、両首脳は、来週始まる米露間の戦略的安定対話、北大西洋条約機構(NATO)ロシア理事会会合、欧州安全保障協力機構(OSCE)における外交努力への支持を表明したという。
バイデン米大統領はまた、米国とその同盟国・パートナー国が「あなた抜きであなたのことは何も(編集注:決めない・議論しない)」との原則にコミットしていることを強調した他、米国によるウクライナの主権と領土一体性へのコミットメントを再確認した。
発表にはさらに、バイデン氏が、ドンバスの緊張緩和のための信頼構築方策とミンスク諸合意履行進展へ向けた活発な外交、ノルマンディ・フォーマットへの支持を表明したと書かれている。
また、ゼレンシキー大統領も、ツイッター・アカウントにて同電話会談につき報告した。
ゼレンシキー大統領は、「今年初の国際対話がバイデン米大統領とであったことは、私たちの関係の特別な性格を証明するものだ。ウクライナ、米国、パートナー国による、欧州の平和維持、更なるエスカレーション防止、改革、脱オリガルヒ化(編集注:ウクライナの大富豪の政治・経済的影響力低減方策実施の意)に向けた共通の行動について協議した。私たちは、ウクライナへの揺るがぬ支持を評価している」と書き込んだ。
なお、前回の米宇首脳電話会談は、12月7日の米露首脳オンライン会談後となる、12月9日に行われた。その際も、バイデン大統領は、米国とその同盟国・パートナー国が『ウクライナ抜きでウクライナに関する決定も議論もしない』という原則にコミットしていることを確認している。
今回の米宇首脳電話会談もまた、12月30日の50分間の米露首脳電話会談の開催を受けて行われたもの。なお、これら米露首脳会談の前には2回とも、ブリンケン米国務長官がゼレンシキー宇大統領と電話会談を行っている。