「ウクライナに関する議論はいかなるものもウクライナが参加すべき」=ボレルEU上級代表

ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)上級代表は、ロシアはウクライナ東部紛争の仲介者ではなく、紛争当事者であり、またウクライナに関する議論はいかなるものもウクライナが席についていなければならないと発言した。

9日、ボレルEU上級代表によるEUのウクライナ支持と欧州の安全保障機構に関するブログ記事が欧州対外行動庁ウェブサイトに掲載された

ボレル氏は、「ロシアが、自ら頻繁に主張しているような紛争の仲介者ではなく、紛争の当事者であることには、疑いがない」と書き込んだ。

さらに同氏は、「もちろん、ウクライナに関する議論はいかなるものであれ、ウクライナが(交渉の)テーブルについていなければならない」と強調し、さらに、「私たちの主要な目的は、ロシアを緊張緩和に向かわせることだ」と指摘した。

また、同氏は、対話は不可欠であるが、その際、抑止とウクライナの主権と領土一体性への堅固な支持を通じた上での解決でなければならないと指摘し、「ウクライナに対する更なる攻撃はいかなるものであれ、ロシアにとって多大な結果と厳しい代償を生むことになる」と強調した。

これに先立ち、ボレルEU上級代表は、1月4〜6日、ドンバス地方の前線地域への視察を含め、ウクライナを訪問していた。

写真:EU