マクロン仏大統領、米国のロシア・ウクライナ情勢関与を歓迎
マクロン仏大統領は、欧州連合(EU)はウクライナ情勢解決の模索に当初から関与しており、独仏宇露4国からなるノルマンディ・フォーマットをはじめ、引き続き活動を続けていくとし、その上で、同情勢解決プロセスへの米国の関与は歓迎すべきものだと発言した。
11日、マクロン仏大統領がミシェル欧州理事会議長とのパリでの会談後共同記者会見時に発言した。欧州委員会ウェブサイトに記者会見動画が掲載された。
マクロン大統領は、「私は、シャルル・ミシェル議長と今後数週間、数か月のプログラムや、私たちの前に立ちはだかる挑戦について協議した。私たちの協議の大部分は、主要な国際問題、ロシア・ウクライナ情勢解決におけるEUの場所についてであった。私たちは、状況からの脱出手段を見つけ出し、欧州において、自分たちと私たちの隣人たちのための共通の安全保障機構を建設するために、どのような侵略の事実の前でも堅固であり、対話チャンネルを維持するという欧州のアプローチを守っている」と強調した。
記者からの質問に答える形で、マクロン氏は、フランスとドイツは、情勢解決プロセスにて、とりわけノルマンディ・フォーマットにおいてEUの利益を示し続けていくと発言した。マクロン氏は、「欧州は、ミンスク諸合意と、ウクライナとロシア、そしてドイツ、フランスという欧州の勢力のいるノルマンディ・フォーマットを通じてウクライナ紛争解決に初日から関与している。独仏は、プロセスの保証者として参加しており、欧州理事会のための定期報告を行っている」と述べた。
同氏はまた、ゼレンシキー宇大統領によるノルマンディ・フォーマット(首脳)会合開催イニシアティブはフランスの立場を反映したものだとし、仏露首脳電話会談時にもその立場は伝えられていると説明した。
加えてマクロン氏は、「ノルマンディ・フォーマットは引き続き有効であり、それはウクライナ危機解決のために適切なプラットフォームだ。その文脈で、米国の同プロセスへの関与は良い現象であり、私たちはそれを歓迎すべきだ。米国とロシアの協議は継続しており、それはウクライナにのみ関係するのではなく、その二つの勢力の間の集団安全保障問題に関係する。それは良いことだ。私たちは、その対話を邪魔したり、批判したりすべきでない。なぜなら、それは独仏の参加を通じてノルマンディ・フォーマットに示されている欧州の努力を補完するものだからだ」と強調した。
写真:EPA