クレーバ宇外相、林日本外相とポーランドで会談　露産エネルギー禁輸を呼びかけ

ウクライナのクレーバ外相は２日、日本の林外相とポーランド首都ワルシャワで会談し、対露制裁などにつき協議を行った。クレーバ外相は、林外相に対して、ロシア産エネルギーの禁輸が不可欠だと強調した。

クレーバ外相がツイッター・アカウントにて伝えた。

クレーバ氏は、「林芳正外相が、日本の子供たちによる絵をプレゼントするという感動のジェスチャーがあった。私は、それをウクライナの兵士たちに届ける。私たちは、ワルシャワでの会談時、さらなる対露制裁発動に向けて行動を調整した。ロシアの石油、ガス、石炭の禁止が不可欠である」と伝えた。

また、同会談につき、日本外務省は、公式ウェブサイトにて、両外相は約１時間会談を行ったと公表した。

日本外務省の発表によれば、林外相は、日本はウクライナの政府・国民とともにあると伝え、ウクライナ避難民の状況を確認するためにポーランドを訪れたと伝えた。

林外相はまた、日本はロシアのウクライナ侵略に関する立場を改めて伝えた上で、Ｇ７を始めとする国際社会と緊密に連携し、幅広い分野で厳しい制裁措置を次々と実施してきていると説明した。クレーバ外相は、これに対して、日本の制裁に高い評価と謝意を示した上で、現在の情勢に関する詳しい説明を行った。

さらに林外相は、日本は祖国を守るため懸命に行動するウクライナの人々を、断固たる決意で支援すると強調し、人道支援など様々な支援を進めており、ウクライナ避難民の受け入れも進めていると伝えた。

その他、林外相は、「日本政府としてウクライナとの一層の連帯を示すため、ウクライナの首都の呼称をウクライナ語による読み方に基づく『キーウ』に変更し、首都以外の地名も同様にウクライナ語の読み方に変更したと報告した。これに対して、クレーバ外相は、日本の決定を歓迎すると返答した。