フォンデアライエン欧州委員長、ゼレンシキー宇大統領にウクライナがEU加盟候補国となるために必要なアンケートを手交
キーウ(キエフ)を訪問したフォンデアライエン欧州委員会委員長は8日、ゼレンシキー宇大統領に、ウクライナがEU加盟候補国となるために記入の必要なアンケートを渡した。
フォンデアライエン委員長がゼレンシキー大統領との共同記者会見時に手交した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
フォンデアライエン氏は、「私たちは、あなたの国民全体の非常に重要な要請を聞いた。そして、私たちは、あなた方の要請に肯定的な返事をする。このファイルには、あなた方がこの家族(編集注:EU)のところに到達する上での非常に重要な段階のものが入っている。ここには、今後数週間の私たちの議論のための根拠がある。ここには、私たちの岐路がある。あなた方のEUへの道が始まるのだ」と発言した。
またフォンデアライエン氏は、「これはアンケートだ。ここには質問があり、それに回答しなければならない。これはそういう形式的な勧告である。私たちは、24時間、週7日間、あなたたちの回答を技術的にサポートする。私たちはあなた方のことをもうずっと前から知っているのだから」と伝えた。
同氏はさらに、このプロセスは何年も続くようなものではなく、数週間で済むと思うと述べた。
これに対して、ゼレンシキー大統領は、アンケートを受け取ると「私たちは、1週間で全てに回答する」と強調した。
これに先立ち、ジョウクヴァ大統領府副長官は、ウクライナのEU加盟申請の技術的審議プロセスが始まったと伝え、近々EUがウクライナへ加盟に関わるほぼ全分野についてのアンケートを送ることになると述べていた。
なお、3月10日、フランスにてEU首脳会談が開催され、その際EU加盟国首脳は、ウクライナのEUへの将来の加盟の展望を認める声明を採択していた。
4月8日、フォンデアライエン欧州委員長、ボレルEU上級代表、ヘゲル・スロバキア首相がキーウを訪問している。