ウクライナ、国連に国内原発上空の封鎖等を呼びかけ NPT再検討会議
1日、ニューヨークの国連本部における世界の核軍縮を議論する核拡散防止条約(NPT)再検討会議にて、ウクライナ代表は、ロシアの対ウクライナ侵攻の結果としてウクライナの原発への危険が増大していることを念頭に、国連はウクライナの核施設の上空を閉鎖するなどの努力を行うべきだと呼びかけた。
トチツィキー・ウクライナ外務次官がNPT再検討会議での演説時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
トチツィキー次官は、「史上初めて、民間の核施設がロシア軍の軍事施設、軍事拠点に変えられた。これは、NPT違反である」と発言した。
同氏はまた、世界は、核保有国がスポンサーとなる核テロリズムがどのように現実に現れていくかの目撃者となっていると強調した。
その上で同氏は、国連に対して、地球規模の核災害を予防すべく、断固とした共同の行動をとるよう要請しつつ、ウクライナの原子力発電所の上空の封鎖、防空システムによる保護の確保、侵略者が核を保有しているというだけで一切罰せられないという状況の改善を求めた。
さらに同氏は、ロシアはウクライナへの全面的戦争を開始し、非核兵器保有国の領土に自らの核兵器を配備する意図を明確に表明したことにより、国際法のあらゆる規範を侵害しており、またそれはNPTを深刻な脅威に陥れていると指摘した。