クレーバ宇外相、アフリカ外遊開始 セネガル大統領と会談
10月3日から12日までアフリカ諸国への外遊に出発したウクライナのクレーバ外相は、初日、セネガルにて、サル大統領とタル・サル外相と会談した。
サル・セネガル大統領との会談については、クレーバ宇外相がツイッター・アカウントで報告した。
クレーバ氏は、「ゼレンシキー大統領との対話の後、マキ・サル大統領が私を受け入れてくれた。ウクライナは、セネガルとの相互尊重の信頼関係を構築することを期待している。セネガルによるウクライナ領土一体性への断固とした支持に感謝している」と発言した。
またウクライナ外務省広報室は、同日のクレーバ氏とタル・サル・セネガル外相の会談について報告を行った。
発表によれば、クレーバ氏は、「アフリカ戦略の一環で、ウクライナはアフリカ大陸の国々との関係を深めている。象徴的なことに、わたしのアフリカ周遊の際の最初の訪問先となったのはセネガルだった。今日私は、同僚のタル・サル外相とともに、ウクライナとセネガルの互恵協力の新しい章を開くことに同意した」と書き込んだ。
両外相は、IT、デジタル化、サイバーセキュリティ、貿易、教育の分野の協力活性化の行動について協議を行った。タル・サル氏は、ウクライナ政府に対して、セネガル人学生の戦闘圏からの安全な脱出組織について謝意を伝えた。
クレーバ氏はまた、セネガルに対して、ウクライナの国際的に認められた国境内での主権と領土一体性への支持につき謝意を伝え、またロシアの侵略を背景に、国際法の基本規範と原則の保護のための努力活性化の重要性を強調した。
クレーバ氏は、「ロシアはウクライナだけを攻撃したのではない。ロシアは、アフリカに無秩序をもたらしており、軍事クーデターを支援している。私たちは、その否定的傾向を止めるために努力を結集すべきだ」と強調した。
さらに同氏は、ロシアの対ウクライナ戦争がアフリカの食糧安全保障にも否定的な影響を与えていることを指摘し、「ロシアは、ウクライナの農業インフラを破壊し、黒海とアゾフ海の港へのアクセスを塞ぐことで、ウクライナの輸出の主要項目を制限しようとしているだけでなく、アフリカの何百万人もの人から決定的に必要なウクライナの食糧へのアクセスを奪っているのだ」と発言した。その上でクレーバ氏は、アフリカ連合(AU)の議長を務めるセネガルに対して、黒海穀物回廊の効力継続に向けて、自らのロシアに対する影響力を行使するよう呼びかけた。
両外相はまた、ウクライナの外交アカデミーを基盤として、セネガルの外交官の養成を行う、両国外務省間の覚書に署名を行った。