ゼレンシキー宇大統領、ギリシャ大統領に歩兵戦闘車提供につき謝意

ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、キーウ(キエフ)を訪問したギリシャのサケラロプル大統領と会談した際に、同国によるウクライナへの歩兵戦闘車「BMP-1」提供につき謝意を述べた上で、ロシア侵略との戦いにおけるギリシャからのさらなる支援への期待を伝えた。

ゼレンシキー大統領がサケラロプル・ギリシャ大統領との会談後共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「私は、私たちのところの前線で起きていることや、ギリシャがこれまでに提供した武器が占領に対する抵抗、ウクライナ人の保護に貢献していることを伝えた。私は、ウクライナへのBMP-1の最初の一群の提供に謝意を述べた」と発言した。

同氏はまた、ウクライナの領土一体性回復に向けた、ギリシャによるウクライナへの今後の支援の可能性につき協議したと発言した。

その他同氏は、ウクライナ領には約10万人の大きなギリシャ人コミュニティがあるが、彼らの家はロシア侵略軍により大半が破壊されたと発言した(編集注:ウクライナ東部マリウポリのギリシャ系住民のコミュニティが有名)。

同氏は、「占領軍からの私たちの大地全ての解放は、ギリシャ系コミュニティが伝統的に暮らしている地区へ安全を取り戻すことにもなる。ウクライナは、10万人以上のギリシャ人のための家であった。ウクライナの大地のギリシャ系コミュニティの家は、ロシアテロリストにより木っ端微塵に破壊されてしまった。私たちは、自らの近親者をロシアの侵略で失った、ウクライナのギリシャ人の家族たち皆に正義を取り戻さねばならない」と強調した。

同氏はまた、ロシアの殺人者・拷問者は全員、自らの罪の責任を追及されねばならないと発言した。

さらに同氏は、ギリシャがウクライナの復興を支援することへの期待も表明した。

なお、3日、ギリシャのサケラロプル大統領がキーウを訪問していた。