私たちはウクライナがこの戦争に勝利し、平和を達成することを望んでいる=ベーアボック独外相

ドイツ連邦共和国のベーアボック外相は21日、ドイツは、ウクライナが現在の戦争に勝利し、平和を達成できるようにすべく、友好国とともにウクライナを支え続けると発言した。

ベーアボック独外相がロンドンでのウクライナ復興会議の開催時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ベーアボック氏は、「スヴェーニャ・シュルツェ経済協力開発相とともに、私はロンドン復興会議において、ドイツのサポートが今日、明日、明後日と理想的な者であり続けるということを知ってもらう。なぜなら、ウクライナが戦争に勝つだけでは、強固な平和には不十分だからだ。私たちは、ウクライナが平和と繁栄の欧州プロジェクトの一部となることを望む。それは私たちにとっての利益である」と発言した。

同氏はまた、ドイツは短期展望では、ウクライナで破壊、洪水の被害を受けた人、避難を余儀なくされた人たちのための新たな大型人道支援パッケージを供与すると述べた。そして、同氏は、中期展望では、復興への財政支援を提供していき、長期展望では、ウクライナがEU加盟国となるプロセスにおける同国の持続可能で発展する経済のための基盤作りの支援を行っていくと強調した。

同氏は、ウクライナは2022年にGDPの29%を失い、インフレ率は27%に達したことを喚起し、世界銀行の評価では、今後10年間でウクライナの復興には4000億ドル以上の資金がかかると伝えた。

その上で同氏は、「すなわち、今後数年間、持続可能な発展には、何よりも民間投資が必要となるということだ。戦争にもかかわらず、多くのドイツ企業がウクライナで活動していることは、私に大きな希望を与えている。1つ1つの製品、1つ1つのサービスが、雇用であり、ウクライナの人々の将来の展望の一部なのだ。私たちはドイツ政府として、例えば、国家投資保証などで、彼らを支え続けていく」と発言した。

同氏は、ウクライナの何千の学校、何万の建物が破壊され、ロシアの爆弾は工場、発電所、駅に着弾してきたことを喚起した。そして同氏は、「ロシアはウクライナをひざまずかせ、孤立し腐敗したプーチン大勢の隣に、自由で経済的に強力なウクライナが誕生することを邪魔しようとしている」と指摘した。

また同氏は、ドイツは友好国と共に、そのプーチンの盲目な破壊性に対して、再建の力で対抗していると伝えた。また同氏は、ドイツはウクライナを必要な限りずっと支援していくと改めて述べた。

なお、6月21、22日、ロンドンにてウクライナ復興会議が開催されている。