EU、ウクライナへの支持を確認する結論文書採択

欧州理事会は27日、ロシアの対ウクライナ侵略戦争を強く非難し続け、ウクライナの国際的に認められた国境内での独立、主権、領土一体性への不変の支持を確認する結論文書を採択した。

ブリュッセルで26、27日に開催された欧州理事会会合の際に採択された結論文書が欧州理事会のウェブサイトに公開された

文書には、「欧州理事会は、国連憲章への明白な違反であるロシアの対ウクライナ侵略戦争を改めて断固として非難し、ウクライナの国際的に認められた国境内での独立、主権、領土一体性、並びにロシアの侵略に対する同国の不可分の自衛権への欧州連合(EU)の揺るぎない支持を再確認する」と書かれている。

さらに、EUは、必要とされる限り、強力な財政、経済、人道、軍事、外交的支援を提供し続けると伝えた。

また文書には、「特にEUとその加盟国は、とりわけ欧州平和ファシリティ(EPF)と軍事支援ミッション、さらには加盟国からの二国間支援を通じて、ウクライナに対し持続可能な軍事支援を提供し続ける」と書かれている。

その上で、欧州理事会は、加盟国の努力の重要性を強調するとともに、同国の住民や重要・エネルギーインフラを守るべく、100万弾の弾薬供給イニシアティブや母空システムを含め、ミサイルや弾薬の供給といった、ウクライナの差し迫った軍事・防衛上のニーズを満たすため、ウクライナへの軍事支援を加速させる必要があると強調した。

なお、10月26、27日、ブリュッセルにて欧州理事会会合が開催されていた。ゼレンシキー宇大統領も、同会合にてオンラインでスピーチを行った。

また、EUは、現在第12回対露制裁の準備を行っている。今回の制裁は、G7と調整しながら、ロシアのダイヤモンド分野に対する措置や、現行の対露制裁を第三国を通じて回避する試みに対する追加方策も含まれる可能性がある。