ウクライナとスロバキア新政府との間に問題はない=ステファニシナ宇副首相

ウクライナのステファニシナ欧州・欧州統合担当副首相は、対ウクライナ軍事支援継続や対露制裁に反対するフィツォ新首相率いるスロバキア新政府とウクライナの間に問題は生じていないと発言した。

ステファニシナ副首相がニュースサイト「週の鏡」へのインタビュー時に発言した

ステファニシナ氏は、「私たちにはスロバキアとの間に問題はなかった。そして、今も問題はない。私たちには、新たに形成されたスロバキア政府との間に問題はない。私たちは、スロバキア首相から聞こえてきている発言や警告、とりわけ欧州理事会会合のものを、落ち着いて受け止めている」と発言した。

また同氏は、全面的戦争が始まり、ウクライナがEU加盟申請を提出して以降、ウクライナは欧州政策の一部となっていると指摘した。さらに同氏は、公の場の発言と実際の決定や行動との間には差があることを覚えておくべきだとも発言した。

その際同氏は、「ブリュッセルの聴衆、ウクライナの聴衆、そして国内の聴衆に対する公の発言がある。私たちは、それらを分析し、どこで反応すべきで、どこで反応すべきでないかを理解している。もちろん、私たちは、一定の急進化は起こり得ると理解している。ポピュリズム的傾向は現在、最大の挑戦が生じている時、大きな需要があるのだ」と指摘した。

そして同氏は、スロバキアもハンガリーもEUと北大西洋条約機構(NATO)の加盟国であり、両機構には抑制と均衡の要因が存在していると強調した。

その上で同氏は、「ハンガリーと違い、スロバキアはNATOの活発な加盟国である。NATOの東翼の一部であるスロバキアの軍事能力は、同盟国間の連携にかかっている。よって、私たちは、発言ではなく、具体的な行動で判断していく」と発言した。

これに先立ち、10月末、スロバキアのフィツォ新首相は、同国政府はウクライナの軍事支援を停止すると発言していた。