「私たちが期待していた決定」=ゼレンシキー宇大統領、欧州委員会の報告にコメント
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ウクライナのゼレンシキー大統領は8日、欧州委員会がウクライナとの欧州連合(EU)加盟交渉開始を勧告したことにつき、それは正にウクライナが期待していた決定だとコメントした。
ゼレンシキー大統領が同日夜の国民向け動画メッセージの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「今日は、ウクライナ史において確実に記憶される日だ。欧州委員会からの肯定的な報がある。私たちの国のEU加盟に関する交渉開始の勧告だ。これこそ、私たちが期待していた決定である」と発言した。
同氏はまた、ウクライナの人々は、他の欧州の自由な民と一緒にEUに入るに値すると強調した。
さらに同氏は、「私たちは、そのためにあらゆることを行っている。私は、民主的欧州の境界線がEUの境界線と合致することへの代替はないと確信している」と発言した。
その他同氏は、ウクライナは12月に欧州理事会からの交渉開始の決定を期待しているとし、自分たちはすでにその決定に向けた準備を行ったと指摘した(編集注:欧州委員会の今回の勧告を受けて、12月に欧州理事会が決定を下すことになる)。
同氏は、「ウクライナは自分の仕事をこなしている。それは私たちのトップ優先課題だ。私は、私たちの国でこの作業を支援してくれている全ての人に感謝している。もちろん、欧州理事会の決定後、重要な目的である、私たちの国のEU加盟自体を近づけるために前進するのに今後必要なステップが何かも理解している」と発言した。
また同氏は、欧州委員会がウクライナ方のEU法との一致に関する評価という作業の実現をいち早く始めることへの期待も表明した。
これに先立ち、8日、欧州委員会は、EU拡大に関する年次報告の際に欧州理事会に対して、ウクライナとモルドバとの間でEU加盟交渉を開始することを勧告していた。
写真:大統領府