ゼレンシキー宇大統領と習中国国家主席の会談のために協議が行われている=ウクライナ政権幹部

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、ウクライナと中国の対話は困難だが、しかし現在、両国首脳会談の実現に向けた協議が行われていると発言した。

イェルマーク大統領府長官が記者ナターリヤ・モシーチュークのインタビュー番組出演時に述べた

イェルマーク氏は、「ウクライナと中国の対話は複雑だ。しかし、ウクライナ大統領と中国国家主席には非常に良いやり取りが2つあった。私たちは、その関係について作業をしている。それは非常に重要だ。(中略)そして、私たちは現在、ウクライナ大統領と中国国家主席の会談が実現されるように作業を行っている」と発言した。

同氏はまた、中国は、ウクライナの提案する和平案「平和の公式」の大使級協議に出席していると伝えた。また、マルタの第3回「平和の公式」首脳補佐官級会合には中国の代表者は出席しなかったが、出席ができないことについての公式メッセージが届いたと指摘した。そして同氏は、「しかし、いずれにせよ、私は、彼らが平和の公式に参加していくと思っている」と発言した。

加えて同氏は、中国とウクライナの間の関係が良くなっていくことへの期待を表明し、「私は、バイデン・習会談の後を含めて、その発展に非常に肯定的な傾向を見ている」と発言した。

なお、ゼレンシキー宇大統領は、4月26日に習中国国家主席と電話会談を行っている

ウクライナの提案する「平和の公式」の実現に向けて開催している国家安全保障担当首脳補佐官級会合では、中国代表者は過去3回の会合の内、8月のジッダ会合には出席したが、10月のマルタ会合には出席していなかった。