ウクライナの新動員法案には違憲の規範がある=国会人権問題全権

ウクライナ最高会議(国会)の人権問題全権代表を務めるルビネツ氏は28日、最高会議に提出された新しい動員法案を分析したところ、憲法に反する規範があると指摘した。

ルビネツ全権がテレビ番組「統一ニュース」出演時に記者から新法案における人権遵守に関する質問に答える形で発言した。

ルビネツ氏は、「私たち皆が、私たちはロシアからの全面侵略の中にいるということを理解せねばならない。ウクライナ憲法は、戒厳令が正式に導入されたら、ウクライナ憲法により権利は制限可能である。他方、法案において、憲法において基本的なものとして記載されている権利を直接的に侵害することはあってはならない。最初の分析の際に、私は、そこに憲法に反している規範をいくつか見つけた」と発言した。

同氏はまた、27日夜、国防省代表者との作業部会があったとし、その際、「一方で動員法を確保すること、他方で人権は絶対に侵害しないということ」について、妥協に至る必要性があることが話し合われたと伝えた。

そして同氏は、私はその決定の1つについて、おそらく自身や私の代表者を類似の法案の策定に加えるべきだったし、そうすれば、おそらくその法的な矛盾は生じなかったであろうとの見方を伝えた。加えて同氏は、同法案が本会議場に送られる前に、議会の関連委員会が開かれ、専門的評価が提示されると述べた。

その際同氏は、まず権利が確保されるようにするし、他方で、国家の生き残りや動員リソースの補充を妨害しないようにすると伝えた。