「領土の断念や協議ではロシアの侵略は止められない」=ウクライナ外務省、ロシアの大規模攻撃にコメント

ウクライナ外務省は、29日のロシア軍のウクライナに対する大規模攻撃を受けて、国際社会に向けて、ウクライナに対して自衛のために必要な全ての軍事・財政手段を提供するよう呼びかけた。

ウクライナ外務省が声明を発出した

ウクライナ外務省は、12月29日未明にロシアが全面侵攻開始以降最大規模の攻撃をウクライナの町や村に対して行ったと指摘した。暫定情報では、ロシアが発射したミサイルと無人機の数は158点だとし、何十人の人々が死傷しており、瓦礫の下にいる人々の捜索が続いていると報告されている。

そして外務省は、「今日ロシアがウクライナで犯した罪は、戦場でウクライナの防衛戦力との戦いで選局を好転させられないことへの報復だ。私たちは、国際社会に対して、ロシアのウクライナの人々に対するジェノサイドを止めるために全ての努力を団結するよう呼びかける」と伝えている。

さらに、声明には、「休戦」「一時的な領土の断念」「疲れ」「協議」、その他の「譲歩」ではロシアの侵略を止めることはできず、それは侵略の規模を大きくさせてしまうだけだと説明されており、また「ロシアはウクライナの完全破壊以外のシナリオは検討していない」と強調されている。

その点で、外務省は、ウクライナに防空システム、ミサイル防衛システムを供与してくれた友好国に対して謝意を伝え、今日彼らの支援が多くの人の命を救うことになったと強調した。

そして、「ウクライナ人を守るための唯一可能な手段は、ウクライナに対して自衛のために必要な全ての軍事・財政手段を提供することだ。ロシアのテロは負けねばならず、ウクライナは勝たねばならない」と書かれている。

これに先立ち、全面侵略を続けるロシア軍の29日未明から朝にかけてウクライナに対して大規模なミサイル攻撃を行った。キーウ、ドニプロ、ハルキウ、ザポリッジャなどで死傷者が出ている。

暫定評価では、今回ロシア軍は、ウクライナに対してミサイルと無人機を合計158点発射したという。