ウクライナ国連代表、安保理でロシアによる対ウクライナ・ミサイル攻撃の詳細を報告

キスリツャ・ウクライナ国連常駐代表は、29日に開催された国連安全保障理事会会合にて、同日のロシアのウクライナに対するミサイルと自爆型無人機を使った大規模攻撃につき報告した。

ウクルインフォルムのニューヨーク特派員が伝えた。

キスリツャ氏は、29日未明、ロシア連邦はミサイルと無人機を使い、ウクライナ全土の住宅街、重要インフラ施設、産業・軍事施設を狙った最大の攻撃を行ったと発言した。

また同氏は、その結果、キーウ、ザポリッジャ、ドニプロ、ハルキウ、オデーサ、リヴィウ、スミーラ、コノトプで少なくとも民間人が30人死亡し、160人以上が負傷したと伝えた。

さらに同氏は、「ロシアが昨夜『勇敢に』破壊した標的のリストを見て欲しい。産院、教育施設、ショッピングセンター、45軒の集合住宅、民家、2軒の教会、商業施設、倉庫、駐車場だ」と発言した。

同氏はまた、ロシアのミサイルがポーランドの領空を侵犯したことも伝え、「ロシアの空のテロは、ウクライナだけでなく隣国にも危険な脅威を生み出している」と述べた。

その上で同氏は、「その被害を防ぐ唯一の手段は、ウクライナの防衛能力をさらに強化することでウクライナを支持し続けることだ」と強調した。

加えて同氏は、「ロシアは国連安保理の信頼と一体性を殺し続けることができており、同国はウクライナ内外の無辜の人々を殺しながら、自由を感じている」と指摘した。

これに先立ち、全面侵略を続けるロシア軍の29日未明から朝にかけてウクライナに対して大規模なミサイル攻撃を行った。キーウ、ドニプロ、ハルキウ、ザポリッジャなどで死傷者が出ている。キーウの死者は、現時点までにすでに9人となっている。