ウクライナはEU加盟の道を一から始めるわけではない=駐ウクライナEU大使

マテルノヴァ駐ウクライナ欧州連合(EU)大使は、EUが12月にウクライナとのEU加盟交渉開始を決めたことにつき、2004年にEUに加盟した多くの国と異なり、ウクライナはすでにEUとの間で連合協定を履行しているのであり、加盟の道は一から始めるわけではないと発言した。

マテルノヴァEU大使がウクライナの外政ニュースサイト「欧州プラウダ」に投稿した記事の中で指摘した

マテルノヴァ氏は、「ウクライナのEUへの道は、加盟交渉開始で一から始まるわけではない! その点にて、あなた方と、私のスロバキアをのような、2004年にEUに加盟した多くの国との違いがある。なぜなら、ウクライナはすでに連合協定を履行しているからだ」と発言した。

その際同氏は、連合協定の履行によりすでにウクライナ国内法の重要な部分とEU内の法規範との調和がもたらされていると指摘した。そして、同氏は、ウクライナがEUへ無関税で輸出をしていることを喚起した。

加えて同氏は、クリスマスの前にはEUの研究開発支援プログラム「ホライゾン・ヨーロッパ」のキーウ事務所が開設されたと伝えた他、2023年には欧州委員会とウクライナ政府の重要な会合が複数開かれたことを喚起し、とりわけ10月にはEU史上初めて、EU加盟国外務理事会がEU加盟候補国であるキーウで開催されたことを指摘した。

なお、12月14日、欧州理事会は、ウクライナとモルドバとの間でEU加盟交渉を開始することを決定していた。