ゼレンシキー宇大統領、スナク英首相とウクライナの防空強化やスイスで開催される首脳補佐官級会合につき協議
ウクライナのゼレンシキー大統領は2日、英国のスナク首相と電話会談を行い、ウクライナの防空のさらなる強化やウクライナ軍への長射程攻撃能力保有などを中心に、さらなる防衛協力につき協議を行った。
ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントにて報告した。
ゼレンシキー氏は、ロシアがウクライナの町々への空からの攻撃を再び行ったとし、過去5日間だけでウクライナに対して少なくとも500の無人機とミサイルが放たれたと伝えた。
その際同氏は、英国がウクライナの防空能力強化に決定的かつ多様な貢献をしてきたこと、とりわけレーダー、最新の対無人機システム、ミサイルを供与してきたことにつき謝意を伝えた。
同氏はまた、会談時にはG7宣言の一環として進められている、ウクライナのための安全保証に関する2国間合意の締結に向けた生産的作業を指摘した。ゼレンシキー氏は、同合意につき「できるだけ早く完成させなければいけない」と伝えた。
さらに同氏は、スナク氏と、ウクライナの和平案「平和の公式」実現について協議を行っている各国首脳の補佐官級の会合の4回目がスイスの大ボスで開催されることに関連し、ウクライナと英国の立場の調整を行った。
また、両者は、10項目からなる「平和の公式」の首脳会議(グローバル平和サミット)の準備と具体的項目の実現に向けた共同作業についても協議したという。
なお、ウクライナが提案する和平案「平和の公式」の実現に向けた首脳補佐官級会合は、これまでに昨年6月にコペンハーゲンで、8月にジェッダで、10月にマルタで開催されていた。
写真:大統領府