米国務省、ウクライナの対露完全勝利断念を望んでいるとの見方を否定

米国のミラー国務報道官は3日、米国のバイデン政権は、ウクライナが戦略を変えて、ロシアへの完全勝利を断念し、ロシアとの間の停戦交渉に向けた立場を強めることを望んでいるということはないと発言した。

ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

記者から、米国は、ウクライナが自らの戦略を変えて、停戦に向けた協議上の立場を強めるために、完全勝利の目的を断念することを望んでいるのか、と質問されると、ミラー報道官は、「否、それは違う」と強調した。

これに先立ち、先週米ニュースサイト「ポリティコ」が特集記事において、米国と欧州による今後のウクライナ支援が深刻な脅威に晒されていることから、米政権内では、ウクライナの戦略変更を望む者が出てきていると伝えていた。とりわけ、バイデン米大統領が、ウクライナ政権によるロシアを完全に敗北させるという目的への支持から、ロシアとのあり得る停戦交渉でのウクライナの「立場を改善する」方へと静かに力点を移したがっているらしいと指摘されていた。