米国による対ウクライナ武器供与停止は中国を活気づける=呉台湾外相
台湾の呉釗燮外交部長は、米国によるウクライナへの武器供与停止とロシアによるあり得る勝利は、中国の台湾へ攻撃を励まし、中国による反米プロパガンダを活気付けるだろうと発言した。
呉外交部長が米ニューヨークタイムズへのインタビュー時に発言した。
呉氏は、中国は米国のウクライナからの後退を、仮に中国が台湾への圧力を継続しても、米国と同盟国はそこでも譲歩するという見方の証拠と見るだろうと指摘した。
また同氏は、「中国の高官は、『よし、ロシアにそれができたなら、私たにちもそれができるだろう』と考えるだろう。よって、権威主義侵略で苦しむ国々に対する支援供与の決断力は、非常に重要なのだ」と強調した。
さらに同氏は、米軍のアフガニスタンからの撤退後、2021年、中国が国営メディアとソーシャルメディアで広範な反米情報キャンペーンを張り、米国を義務を守らない国として見せて、アジアの同盟国の間の米国の信頼を弱めようとしていたと指摘した。
その上で同氏は、「よって、米国の武器のウクライナへの供給停止は、中国の台湾への攻撃的態度において同国を活気付け、米国は信頼できないパートナーだとする中国のプロパガンダを強めることになる」と主張した。
写真:台湾外交部(フェイスブック)