ゼレンシキー宇大統領、岸田日本首相と電話会談 2月の復興会議につき謝意表明

ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、日本の岸田首相と電話会談を行った。

ゼレンシキー大統領がソーシャルメディア「X」アカウントで報告した

ゼレンシキー氏は、「日本政府と日本の人々全体に、大規模かつ多面的な支援につき感謝している。私たちの国の間の距離は、あなた方の心の暖かさにとって障害となっておらず、ウクライナ人はそれを感じている。日本はもうウクライナに対して、120億ドル以上の財政支援を提供し、今年のために追加支援も発表した」と書き込んだ。

そして同氏は、2月に東京で開催された日・ウクライナ経済復興推進会議につき、岸田首相個人に謝意を伝えた。同氏は、同会議では50以上の二者間文書に署名が行われたことを喚起し、今回の電話会談でこれらのできるだけ迅速な実現を促すことで合意したと伝えた。

その他同氏は、ウクライナの戦場の状況、特にロシアの空からのテロ的攻撃につき報告したとし、2024年に入ってから、ロシアがウクライナに対して約1000弾のミサイル、2800機の無人機、約7000弾の誘導爆弾を放ったと指摘した。

加えて同氏は、対露制裁の強化とロシア凍結資産を接収するメカニズムの創設を訴えたとし、その際に、日本が第23回対露制裁パッケージを発動したことにつき、「他の国際同志国にとっての好例だ」と称した。

また同氏は、ウクライナによる非殺傷性装備品のニーズを報告し、要塞化、地雷除去、医療避難のための特別機材の必要性を伝えたと報告した。

さらに、両者は、過去3回の協議を踏まえた二国間安全保障協定の締結準備についても協議したという。

その他、日本外務省も公式ウェブサイトで今回の電話会談につき報告した。発表によれば、同電話会談は約30分間行われたという。

岸田首相は、ゼレンシキー大統領とウクライナ国民の勇気に改めて心からの敬意を表し、「日本がウクライナと共にあるという姿勢は揺るがない」と述べたという。

さらに、岸田氏は、日・ウクライナ経済復興推進会議が成功裏に開催されたことを受け、今後は、その成果を着実に実施していきたいと発言。

ゼレンスキー大統領からは、日本のこれまでの支援と2月の会議の成功に対し改めて深い謝意が示されるとともに、現状に関する説明があったという。